残した言葉

 

毎日が幸せだった。

 

「ソロー!!」

「あ、シンシア」

 

初恋の人が、いつもそばにいて

 

「見て! 羽ぼうしにお花をつけてみたの」

「本当だ・・・・・・いつもの花畑の花?」

「うんっ、行こ!」

 

いつも君は、笑顔で俺の手を引っぱる。

想いを伝えることは出来なかったけれど、とても幸せな日々だった。

 

________幸せな日々だったのに。

 

「ソロ、17歳の誕生日おめでとう!」

「シンシア・・・・・・ありがとな」

「来年も一緒にお祝いしようね」

 

________そう約束したのに。

 

絶望は、突然やってきた。

 

 

目の前には、俺の姿をしたシンシアがいて

わけが分からず、隠し部屋に突っ立っていた俺を残して

 

「・・・・・・ばいばい、ソロ」

 

扉の向こうに消えていった。

いつものように笑って・・・・・・・・・

 

 

「嘘・・・・・・だろ・・・・・・」

 

地下から出てくると、村は変わりはてていた。

 

「嘘なんだろ・・・・・・? なあ! みんな・・・・・・!」

 

嘘だと思いたかった。

 

「シンシア・・・・・・! 誰か、これは嘘なんだって・・・・・・!」

 

でも、誰も返事を返してはくれない。

 

 

「誰か・・・・・・言ってくれよ・・・・・・」

 

俺のせいで、みんな死んでしまった。

そう、俺のせいで・・・・・・

 

どんなに悔しくて、悲しくても涙はでなかった。

だから俺は一晩中、自分の体を殴り続けた。

意味も無く、ただ自分の体を傷つけた。

 

 

 

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