かわいくないヤツ

 

たくさんの大きな木が生い茂った森の中、モンスターが次々と倒されていく。
最後まで立ち上がろうとしたモンスターも、後ろからレックにとどめをさされてしまった。

「これで最後だな」
レックはそう言いながら周りを見渡すと息をついた。

「あまり強くない奴らで良かったよな」
ハッサンもそう言って額の汗をぬぐう。

他のメンバーもレックのもとに集まった。
もう日が暮れかかっていて、木と木の間から差し込むオレンジ色の光がやけに眩しく感じた。

 

「あら? バーバラ、その髪どうしたの?」
「え?」

ミレーユがバーバラの頭を指さして言った。
いつもは綺麗に高く結んである赤い髪の毛が、背中に垂らしてあったのだ。

「嘘・・・・・・結んでいたゴム、なくしちゃった・・・・・・」
「激しく動いたので、闘いの最中に切れてしまったのかもしれませんね」
チャモロは冷静に言った。それを聞いてレックは腕を組む。

「うーん・・・・・・とりあえず、今日はここで野宿にするか」

「今日の見張りはテリーとチャモロだよな」
ハッサンはそう言いながら、火をおこす準備を始めた。

野宿のときは女性2人が馬車の中で眠り、男性4人は外で交代しながら見張りをすることになっていた。

ミレーユが馬車に入ったので、バーバラも続いて入ろうとした。が、
やはり立ちどまって、他の仲間におずおずと尋ねる。

「あのさ・・・・・・あたし、ゴムを探してきても良い?」
「駄目だ」

即座に答えたのは、今まで口を開かなかったテリー。

「もう日が暮れる。夜の森には強い魔物だって出てくる。1人は危険だ」
「じゃあ、テリーが着いてきてよ。嫌ならレックでもいいよ」

「もう寝ろ・・・・・・! それともお前は死にたいのか?」

いつもより大きくなるテリーの声。
バーバラは諦めて背を向け、「何よ」とため息をついた。

「わかった・・・・・・おやすみ」

そして、小さくそう言うと馬車の中に入っていった。

 

 

翌朝、バーバラが馬車から出てくると、皆は旅の支度を始めていた。
バーバラは少し朝が苦手で、一番最後に起きることが何度かあった。
仲間一人ずつ順番に「おはよう」と言い、皆から離れているテリーのもとにも仕方なく向かった。

「テリー、おはよ・・・・・・ん?」

いきなりテリーがバーバラの目の前に何かを持っていく。
驚いて目を見開くバーバラ。

それは、バーバラがなくしていたゴムだった。
やはり切れていたようだが、ちゃんと結び目が作ってある。

「テリーが探してくれたの・・・・・・?」

「勘違いするな。たまたま拾っただけだ」

そう言ってテリーは自分の荷物を持つと、レックたちのほうへ歩き出した。

 

「ホンット、かわいくないヤツ・・・・・・!」

バーバラは呆れたように笑うと、走って後を追いかける。

「テリー!」

そして、テリーの耳元でささやいた。

 

「探してくれて、ありがとう・・・・・・!」

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あとがき

何が書きたかったのか、よくわからない話でした;
とにかくテリバが書きたかったんだと思われますが・・・・・・
テリーの台詞が少ないのがちょっと寂しかったりします(笑)
読んで下さってありがとうございました!