月に照らされて

 

「ソロってさ、性格変わるよね」

 

街の宿屋の一つの部屋の中。

私は同室のマーニャとミネアに、何となく思ったことを言った。

「え?」

 

「だってね、まだ私と会ったばかりなのに、戦闘になると思いっきり命令するんだもん。びっくりしちゃった」

「あ~、それあたしも驚いた。いきなり声張りあげるのよね」

鏡の前で髪をとかしながらマーニャが言った。

ミネアも読んでいた本を閉じる。

「でも、私たちをしっかり支えてくれますよね」

「うん、それは凄いなって思った。でも普段のソロ、大人しくて別人みたい・・・・・・」

 

ここでは言えないけど、他にも気になっていることはある。

ソロがいつも、どこか悲しそうな目をしていること。

何を考えているのか、全然わからない・・・・・・

 

「そういえばソロさん、毎晩一人で剣の稽古をされていますよね」

「えっ! そうなの!?」

ミネアの言葉に私は驚く。

「あら、アリーナ知らなかったの? 今日も外でやってるんじゃない?」

 

 

 

2人が眠った後、私は静かに外へ出た。

宿屋の裏側に行くと、人が剣を振っているのが見えた。

「ソ・・・・・・・・・・・」

 

 

________言葉が出なかった。

 

月の明かりで、うっすらと見えたソロの顔が

すごく悲しそうで・・・・・・

すごく辛そうで・・・・・・

 

夜中、激しく剣を振る彼に、私は近づくことさえ出来なかった。

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あとがき

アリーナ視点のお話でした。
私、楽しい話が書けないのかもしれませんね・・・(-_-;)
暗ーい悲しーい話ばかりですね。
幸せな話も書けたらいいな・・・いえ、書きます!(笑)
読んで下さってありがとうございました!