「あ、テリーいた」
宿屋から少し離れたところにある大きな木に、テリーは一人、もたれかかっていた。
テリーがレックたちの仲間になったのは昨日のこと。
やはり大人数になれていないのか、まだ彼はほとんど口を開いていない。
そして、夕食の時間になってもいなかったので、バーバラは気になって探しに来たのだ。
「夕食の時間だよ」
バーバラはそう言って、テリーのそばに行った。
でもテリーは黙ったまま、こちらに顔を向けようともしない。
隣に座ると、遠くの方に海が見えた。
「夜の海も綺麗なんだね・・・・・・」
返事は無い。バーバラは話題を変えてみる。
「テリーって強いよね! あたしなんか呪文に頼らないと全然駄目なのに・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
「ちょっとー、聞いてる?」
バーバラは横を向いてテリーの顔を見た。
暗くてよく見えない表情に、闇色の瞳。
まるで、光を求めていないかのような闇だった。
初めて会ったときから、その瞳があたしの心に焼き付いて・・・・・・
いつからか、あなたのことも気になるようになっていた。
テリーはいつも、どこか遠いところを見ている。
あなたは、その闇色の瞳で何を見ているの・・・・・・?
どこを見ているの・・・・・・?
________誰を見ているの・・・・・・?